目の前が、かすんでゆく。
全てが遠くなっていく、そんな感覚。
いやにゆっくりと、過ぎる時間。
もう身体が重くて、周りもずいぶん静かで……。
あぁ、何だろう。
伝えたいことが、あった気がする。
もう、そんなことも思い出せないのかな。
ただ、何となく、あなたの姿が浮かぶ。
ばかね、とっくに知ってたわ。
あなたのことくらい、簡単に予測できてしまうんだから。
優しくて、あたしには意地悪も言って、まだまだ子どもで────。
素直じゃないあなた。
ごまかして、笑って、しかたがないんだから。
……どうしてか飲み込まれてしまいそう……こんなにも、白い世界。
耳に入る音も、もうなくなってしまった。
思い出すのは最後の言葉、そして笑い声。
眠いな……このまま、消えてしまうんだろうね。
素直じゃなかったのは、あたしかな。
ねぇ、どう思う?
本当は、あたし、あなたが……────。
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